筋肉の鍛え方part2:使える筋肉と使えない筋肉

前回は、筋肉の鍛え方について、心得のような部分について触れました。

今回は、筋肉の鍛え方part2ということで具体的な内容についてお話ししていこうと考えていたのですが、

それに先立ち、よく耳にする『使える筋肉・使えない筋肉』について私の意見をまとめておこうと思います。

前回もお話ししたとおり、

筋肉は、与えられた刺激によって変化します。

日々筋トレを頑張っている人の身体は、その重たいおもりを持ち上げるために、筋肉を大きくします。

日々長距離を走る人の身体は、長く走るために、持久力のある筋肉を多くし、心肺機能を上げ、身体を細くすることで体重を落とします。

スポーツ選手も、その競技特性に応じた体型になります。

例えばラクビー・アメフト・柔道などのコンタクトスポーツの選手は、首回りやおなか周りの筋肉が太くなったりしますよね。

このように筋肉やその他、身体を構成する要素は、

与えられた刺激、

もっと簡単に言えば、

練習している内容や、
日々増えていくおもり・時間などの負荷、
新しい技などによって、

日々変化していきます。

ここで話は戻りますが、『使える筋肉・使えない筋肉』とはいったいなんでしょうか。

よく、「筋トレでつけた筋肉は、使えない筋肉だ。スポーツ選手の身体を見てみろ。あれが使える筋肉だ。」

とおっしゃる方がいます。

本当にそうでしょうか。

少し私の話を致しますと、

私も筋トレをしていますが、筋トレといってもボディビルなどといったボディメイクではなく、

パワーリフティングと呼ばれる、より重い物を持ち上げるという競技をしています。

パワーリフティングとは、スクワット・ベンチプレス・デッドリフトという3種目で合計重量を競います。

スクワットとはおなじみの通り、しゃがんで立つ動作で、私たちは背中にバーベルを担ぎます。

ベンチプレスとは、ベンチ台に仰向けになり、バーベルを下ろして胸につけ、押し上げます。

デッドリフトとは、床に置かれたバーベルを腕をまっすぐ下ろした状態で腰の高さまで持ち上げます。

ちなみに私は現時点で、スクワット200kg、ベンチプレス160kg、デッドリフト210kgを持ちあげることができます。

ここで皆さんに質問です。

私の筋肉は使えない筋肉でしょうか。

「使える筋肉だ。」といってくださった方、ありがとうございます。
私もパワーリフティングは日常生活動作の究極版だとおもっていますので、
自信を持って使える筋肉だと、主張します(笑)。

「そんな重い物持つ瞬間なんて、人生である人の方が少ないだろ。使えない筋肉だよ。」と
仰った方、残念ですが、ごもっともです。
事故などで何かをどかさないといけないときくらいしか使えないかも知れません。
それに私は筋肉量が多く、体重も重いのに加え、
1回挙げることに特化した筋肉ですので、
少し階段を上っただけでハアハアです。
確かに、使えない身体かも知れません。

なんとなくご理解いただけたでしょうか。

結論、『使える筋肉・使えない筋肉』とは、その人の目的によります。

ボディビルダーにとって、筋トレでつけた見せる筋肉は使える筋肉です。
僕にとって、パワーリフティングで鍛えた大きな筋肉は使える筋肉です。
ラグビー選手にとって、太い首は使える身体です。
水泳選手にとって、水中移動は使える能力です。

しかしながら、多くの方にとって、使える筋肉とは、日常生活で使えるかどうかだと思います。

そうした場合、ムキムキな身体も、とても重い物を持ち上げる能力も、使えない筋肉となります。
さらに、スポーツ選手のタックルに耐えられる身体も、水中で自由に泳ぐ能力も、
すべて使えない筋肉と言うことができます。

ですから、トレーニングをする場合も、日常生活に役立つトレーニングをする必要があります。

それらについて次回詳しく説明していきます。

いかがでしたでしょうか。

結局は自分の目的を明確にして、それにあったトレーニングが必要であるということです。

他者がどうかではなく、自分の価値観が大切だということですね。

最後まで読んでくださった方ありがとうございます。

次回は今回の話しに絡めながら、

日常生活に役立つトレーニングとはどのようなことをしたらいいの?

ということに対して深掘りしていきます。

お楽しみに!

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この記事を書いた人

国公立大医学生×パーソナルトレーナー
運動指導に強い整形Dr.を目指しながら日々勉強中。

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