前回は、
筋肉とは何か
について考えてみました。
おさらいですが、筋肉にはついている場所とついている場所の距離を短くする働きがあります。
ですが、厳密に言うと、筋肉の働きは
ついている場所とついている場所を近づけるだけではなく、
その間の距離が広がらないように保ったり、
広がっていくスピードをコントロールしたり
する役割があります。
それを示す筋肉の役割は以下の3つの種類に分けられます。
コンセントリック収縮
筋肉に力が入り、付着点と付着点が近づいていきます。
アイソメトリック収縮
筋肉に力が入り、付着点と付着点の距離が変わらないように、ガチッと固めます。
エキセントリック収縮
筋肉に力が入り、付着点と付着点が広げられる力に抗いながらも、広がります。
図で示すと以下のようになります。
また、ご自分の腕で実際にやってみましょう。
力こぶで有名な上腕二頭筋です。
上腕二頭筋には、『肘関節の屈曲』と呼ばれる、肘を曲げる役割があります。
皆様、水の入ったペットボトルを用意し、手に持ってください。
上腕二頭筋にとって
コンセントリック収縮とは、ペットボトルを持って伸ばした腕を、その負荷に耐えながら、肘を曲げること
アイソメトリック収縮とは、ペットボトルを持って90°に曲げた腕を、その負荷に耐えながら、90°に保つこと
エキセントリック収縮とは、ペットボトルを持って曲げた腕を、その負荷に耐えながら、ゆっくり(約3秒)伸ばすこと
ということができます。
いかがでしたでしょうか。
コンセントリック収縮は皆様が想像する筋肉の働きだと思いますが、
アイソメトリック収縮とエキセントリック収縮も筋肉の重要な働きです。
特にこの馴染みづらい2つの収縮は、姿勢改善や怪我防止に大きく関わってきます。
また筋肥大に関しても、エキセントリック収縮が重要だと言われています。
最後までご覧になってくださった方ありがとうございます!
次回は、大胸筋の例を用いて、筋肉の鍛え方、姿勢との関わりについて紹介していきますので、お楽しみに!